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茨城写真家協会展2006
現代茨城の写真家たち

主催:IPA茨城写真家協会
茨城写真家協会展2006は終了しました。(公開当時の情報です)
2006年12月13日(水)-12月24日(日)
入場無料・休館日12月18日(月)
9:30-17:00(最終日は16:00まで)

会場/茨城県陶芸美術館県民ギャラリー
〒309-1611 笠間市笠間2345番地(笠間芸術の森公園内)
TEL:0296-70-0011 FAX:0296-70-0012

■電車 JR常磐線で上野〜友部駅(特急70分)
    友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車

■タクシー 笠間駅から利用して5分(徒歩30分)

■高速バス 東京駅八重洲口から笠間行きを利用して90〜120分

■車 北関東自動車道・友部インターから10分
   常磐自動車道・岩間インターから20分、水戸インターから30分
   《駐車場》笠間芸術の森公園北駐車場をご利用ください。

■無料バス 常磐線友部駅から
   陶芸美術館まで運行されています。
      
      午前中の友部駅発の時刻は、次のとおりです。
      9:46  10:44  11:46
      http://www.intio.or.jp/kasama/basujikokuhyou2.htm


●会場への生花は禁止されております。お送りいただいても
  お受け取りできませんのでご了承ください。

ごあいさつ 
 
  茨城在住プロカメラマンの有志が集まって、茨城県つくば美術館に於いて第1回「現代茨城の写真家たち展」を開催したのが1992年のことです。安易に日常の仕事風の写真は展示はしない、会場の大きさに恵まれたのだから個展のつもりで展示すること、可能な限り撮り下ろしの写真を展示すること、等々の基本方針のもとに「誰もやったことのない、プロ・カメラマンのグループ展をやろう!」を目指してスタートしました。
 この写真展は年に一回のペースで順調に開催し、それなりの評価も得たと認識しています。
 時が流れ、毎年のように新しいメンバーが加わりながらも自然淘汰的にメンバーが定まって行き、やがて写真展の話をするだけではなく、印刷媒体などメディア関係の仕事をしているカメラマンの私達にとって、著作権の問題や、まだ新しかったデジタルカメラと印刷の折り合いの問題など、一人よりは、今やかけがえのない仲間となったこのメンバー達と力を合わせることによって解決が出来る事を知りました。
 そんなことから数年前より「茨城写真家協会」の設立が望まれるようになり、最初はややフライング気味のスタートになりましたが、昨年正式に発足しました。
 以上のような経過から、この「茨城写真家協会展」は「現代茨城の写真家たち展」から連続する発展した形の写真展としてご覧いただきたく思います。
 これからも、私達はこの写真展も続けながら、微力ですが茨城の写真文化に寄与して参りたいと考えておりますのでよろしくご後援下さい。

茨城写真家協会 会長 稲田 浩男


純粋な気持ちで

デジタル化された今、様々な道具によって簡単?に写真が撮れ、綺麗なプリントが出来るようになりました。アナログだった頃、たくさんの撮影機材と技術が必要とされ、一枚のモノクロプリントを仕上げるのには苦労しました。自分が撮影したいシーンをどう表現するか、それが 我々カメラマンにとって大事な事であり、そしてそれは今も昔も変わらない事なのです。大好きな写真!いつまでも純粋な気持ちで撮り続けて行きたいものです。

茨城写真家協会展2006 実行委員長 田澤 純



茨城写真家協会展2006 作者紹介

一色一成 ISSHIKI Issei
「ときめいて・・・、ときめいて。」

数え切れないくらい、被写体のモデルが私のカメラのレンズ前に現れます。しかし直感的にこころのときめきを感じさせる「おんな」は数少ないものです。林エリナさんは感性豊かで表現力豊かな女優を夢見る魅力的なひとで、そんな数少ない一人です。写大(現・東京工芸大)卒。在学中より故・秋山庄太郎氏に師事。米国へ広告関連の研修留学。帰国後一色スタジオを設立。広告を中心に雑誌等に女優、モデル、おんなを描いた作品を発表。TVCFも手掛けた。著書、著作有り。個展を多数開催。
現在、こころの教室を主宰し、写真の愉しさ、面白さ、ちからを写真教室で熱き想いで伝えています。

(社)日本広告写真家協会(APA)会員
茨城写真家協会(IPA)会員
(学)東京工芸大学・芸術学部・講師
300-0054 土浦市西真鍋町10-4
Tel & Fax 029-826-4862
一色一成の「こころの教室」
http://www.ko-ko-ro.net

石毛正昭 ISHIGE Masaaki
Breaking Waves
 
沖合いから、うねりがやって来る。海岸に近ずいて来るうねりが、急激に盛り上がって、波頭がビラビラと現れてくる。直後、波頭は舞い上がるように切り立ち、うねりの斜面は、掘り込まれた様にえぐられる。波頭は崩れ落ちまいとばかりしぶきを上げて、必死にその天辺を持ち上げてくる。うねりから波へ、瞬く間に、波頭は崩れ落ち、うねりは爆発して白波となる。やがて、白波は海岸に打ち寄せてから、戻り波となり、波打ち際まで引かれて消えていく。
波を被写体に決め、去年の12月から、それを撮り始めたのだが、思う様に進まず焦りを感じてしまった。例年、寒い時期は、北に低気圧が停滞し、頻繁に強い北うねりが届いて来るものの、それも3月終わりまでで、4月から8月の間は、ほとんど撮影できる機会が無かったからだ。それに、自然相手で予定など立てられないことと、被写体は大波と決めていた事からだ。9月になり、台風12号と14号が来襲し、南からの強いうねりが入り、何とか撮り終えることができた。

茨城写真家協会(IPA)会員
〒312-0012 ひたちなか市馬渡2525-298
TEL & FAX 029-276-9187

稲田浩男 INADA Hiroo
笠間物語 Part-4 「この町の気になる人達」
  笠間は陶芸の町、笠間稲荷の町、御影石の産地として知られていますが、歴史のある城下町でもあり、忠臣蔵で有名な浅野家は「赤穂」の前は「笠間」の藩主でした。様々な顔を持つ笠間の町らしく、様々な人達が住んでいますが、その中でちょっと気になる人達を撮らせて貰いました。
 今春3市町が合併して大きくなった新笠間市の若き市長、紫綬褒章を受章された陶芸家、ユニークな作品を次々と発表するガラス作家、本人はトリックスターと称するミュージシャン、本家中国でも制作技術が途絶えてしまった焼き物の硯、澄泥硯(ちょうでいけん)を再現させた澄泥硯作家、それと全国でもめずらしい女性神官、何方も此方もちょっと気になる人達です。日本大学芸術学部写真学科卒業。
専門は広告写真撮影、及び陶磁器撮影。
アマチュアカメラマンを対象としたレッスン部門でも活動中。
ハッセルブラッドクラブ、フジクロームクラブ講師。稲田写真塾主宰。
イナダ・スタジオ代表
(社)日本写真家協会会員
(社)日本広告写真家協会会員
茨城写真家協会(IPA)会員

〒309-1622 笠間市南吉原408-3
Tel & Fax 0296-72-0765

海老原 豊 EBIHARA Yutaka
「風の大地」

ケニア、タンザニア。
東アフリカの大地と野生動物。
黄色い大気と無限の草原、そしてマサイ。
ジャコ・パストリアスのサウンドを聴きながら幻のような光景を見る。

東京綜合写真専門学校卒。
茨城写真家協会(IPA)会員
写真集「写真大陸」 茨城大学非常勤講師
「グランイメージ」「グランモーション」のブランドで、95タイトルのロイヤリティフリー素材集を発売。

(株)アートゾーン
〒309-1634 笠間市福原2205
TEL 0296-74-2065
FAX 0296-74-4681
http://www.artzone.co.jp

及川隆史 OIKAWA Takashi
「Race Car 疾風のように」

30年程前「スーパーカーブーム」というのがあった。私も、イベント会場に展示されたスーパーカーに目を輝かせ、心躍らせながら写真を撮った少年の一人だった。

モータースポーツを撮影する機会に恵まれるようになった現在、鮮やかなカラーリングのレースカーをファインダーで捉えると、当時のわくわく感が少なからず蘇ってくる。そんな感覚を持ちながら、スローシャッターで車に生命を吹き込んでみた。

1963年茨城県日立市生まれ
東京写真専門学校(現 東京ビジュアルアーツ)商業写真科卒
茨城写真家協会(IPA)会員
フォトスペース オイカワ
〒319-1114 那珂郡東海村南台46-13
TEL & FAX 029-282-2480

オダギ 秀 ODAGI Shu
「時をみつめて」

「時」は、非情だ。
光のなかに、彩りのなかに、微笑みのなかに、沈黙のなかに、芽吹きのなかに、血潮のなかに、衰えと忘却のなかに、じっと佇む、「時」は非情だ。
ファインダーを覗くと、そこにはいつも「時」がいて、ボクを見返す。
そんな「時」を、ボクは切り捨てられず、
屈辱に耐えるように、シャッターを切る。

●早稲田大学政経学部卒。土浦市在住。
専門は、広告写真、エディトリアル。
(社)日本写真家協会会員 (社)日本広告写真家協会会員。
〒310-0021 水戸市南町2-1-58エコール・ド・ミト3F(株)オダギスタジオ内
TEL.029-225-2679 FAX.029-225-2282

 

新垣宏久 SHINGAKI Hirohisa
「ケイトノキモチ」

水戸市やつくば市などで宅配されている「月刊ぷらざ」という生活情報誌があります。2005年の10月から1年間、その表紙を制作する仕事に係わらせて頂きました。主役は水戸市在住のイラストレーター・阿部由美さんが編んだ毛糸の小物たち。阿部さんがイメージした世界を写真で読者の皆さんに伝えるのが私の役目です。毎回たくさんの写真を撮影しましたが表紙を飾るのはその中の1枚だけ。採用されなかった写真の中から幾つかを選んで、この機会に皆様にご覧頂きたいと思います。

1962年 神奈川県に生まれる
1986年 横浜国立大学教育学部卒業
1988年 筑波大学修士課程芸術研究科修了
1988年 神奈川県で教職に就く
1990年 茨城新聞社入社
     編集局学芸部、写真部等に勤務
2002年 同社を退社しフリーカメラマンになる

茨城写真家協会(IPA)会員

〒311-4145 水戸市双葉台3-2-2、18-201
TEL & FAX 029-255-2110

高野 経将 TAKANO Nobuyuki
「絶えて久しく」

 2002年と05年の2回、インドネシアの島で国際テロによる爆発が起きた。赤道に近い熱帯の島、バリです。
 サーファーや海水浴・日光浴の人々で賑わったビーチは犬連れの人の散歩道。呼び声もなく座り込む商いの人は黒い固まりの様。
 神々の住む「聖なる山」に対して、魔物が棲む「穢れの海」と恐れる島の人々には、海で泳ぐ習慣はない。
 星明かりの下、漁師は舳先に描かれた鯨魚に安全を祈り、インド洋の漁場に向かう。朝日の輝く頃、仲間と一緒に舟を浜に担ぎ上げる。いつも大漁のような笑顔。
 人々の動作はゆっくりと優しく、大声や子供の泣き声も聞こえない。魔物が目覚め怒り出さぬように、供物をささげて祈る。仲良くそして穏やかに生活する日常。
 観光客が消えた素顔の島、太陽がオレンジ色の火の玉になり水平線に沈んだ。
 
茨城写真家協会(IPA)会員
1936年 東京都生まれ。
茨城県稲敷郡阿見町に住む。

武井 浩一 TAKEI Kouichi
「アフガニスタンの笑顔 」
Smiles of Afghanistan

20年以上続いた内戦に終止符が打たれ、
平和の兆しが見えてきたアフガニスタン。
戦争の傷跡が、物心両面に色濃く残る同国の
復興への道は険しいが、人びとの表情に少しずつ笑顔が戻ってきた。
困難な状況にあっても、ささやかな幸せを喜び、今を精一杯生きる人たち。

自分にも何かできることはないか−。
そんな思いで訪れたはずのアフガニスタンで、僕は多くのことを教えてもらった。

1993年茨城新聞社入社
1995年から同編集局写真部記者
東京写真記者協会会員
水戸市在住

田澤 純 TAZAWA Jun
「Love letter F」

時間の積み重ねは
偶然の出来事なのか
秒間の中で変化する
時の流れは自由なのか
100km/hの闇の速さを音で感じながら
何が見えるのか
何が聴こえるのか
ボレロの響か過去が風を突き刺すのか
現在が光と遊ぶのか
未来には空気が存在するのだろうか

茨城写真家協会(IPA)会員
j studio
〒312-0063 ひたちなか市田彦1435-12
TEL & FAX 029-276-0075

土岐 帆 TOKI Izuru
「Last Eden ― 失われ行く北極圏」

“真冬の冬至が、最初の夏の始まりであるように、私たちはひとりひとりが陰陽を逆転させる最初の一滴として『人間の最初の生き方』を世界中に求めただそこから自分の欲しいものだけを奪い去ってくるのではなく尊敬をもってそれを学びなおし、すっかり切れてしまったかに見える自分の魂と大地とを結びつける作業を、自発的にはじめなくてはならないのだ。” 
―ハイダ族の老婆

1962年 神奈川県川崎市生まれ
茨城写真家協会(IPA)会員
IZURU TOKI PHOTOGRAPHY
〒300-1525 取手市桜が丘1−32−3
TEL & FAX 0297-83-2347

長屋 陽 NAGAYA Yo
「記憶へのパスポート ’06 / 雪と氷と16日間の夢」
Passport to the Memories ’06 / Snow, Ice and 16-days of Hope

車がミラノ空港に近付く頃、陽射しは春の到来を告げた。雪と氷のスポーツの祭典、トリノ冬季五輪が閉会したのは、ほんの12時間前。16日間の大会をフル稼動で撮影したが、記憶は過去の奈落に落ちて行く。心の奥底に残るのは、五輪旗の下に集まった選手達が見せてくれた夢だった。
When my taxi arrived at Milan Airport, bright sunshine made me certain of advancing spring. It was only 12 hours since the 2006 Turin Winter Olympics was closed. Memories from the 16 days of continuous photography of the Games are fading fast. Only the dream of hope brought on by the athletes congregating under the Olympic Flag remains deep in my heart.

写真家/翻訳家
1988年より連続5回の夏季五輪、1998年より連続3回の冬季五輪を撮影。2000年シドニー五輪より、IOC/国際オリンピック委員会公式カメラマン。スポーツを含めコマーシャル写真など、撮影ジャンルの守備範囲は広い。
茨城写真家協会(IPA)会員
YO PHOTO WORKS INTERNATIONAL
TEL & FAX 029-243-6301

渡部 仁 WATANABE Zin
「天と地の間に」

そこに、ただ青いだけの空。
北極に舞う色とりどりのパステル画。
彦星、織姫の間に、横たわる星屑は黒い空に。
「人は昔、鳥だったのかも…」と、歌にもある。
季節のハザマに群舞する鳥達。
そびえ立つ8000m峯の背景は黒い空。
青空に涙した青春時代。
星に届けと、父と放った紙飛行機。
ビュンビュンと唸る糸の先にチッポケな「たこ」。
兄弟が挑んだ無謀な冒険。
壁を破り、その先に行ってしまった挑戦者達。
翩翻と翻る旗の後ろに青い空。ホリゾントはいつも空。

(社)日本写真家協会会員、日本スポーツプレス協会会員
茨城写真家協会(IPA)会員
ZIN SUPER PRODUCTION
〒300-1222 牛久市南5-17-11
TEL & FAX 029-873-9841