gran_image
home IPA news exhibition joho nyukai contact member
 IPAブログ
写真展 2002  2003  2004  2005 加速する12人の写真家展  2006  2007  2008  2009  2010 2011 2012 2013

I'M HERE. 12の個展
現代茨城の写真家たち2003
PHOTOGRAPHERS OF TODAY IN IBARAKI


主催:茨城写真家協会
現代茨城の写真家たち2003は終了しました。 (公開当時の情報です)
2003年11月5日(水)-11月16日(日)入場無料
休館日11月10日(月)
9:30-17:00(最終日は16:00まで)

会場/茨城県陶芸美術館県民ギャラリー
〒309-1611 笠間市笠間2345番地(笠間芸術の森公園内)
TEL:0296-70-0011 FAX:0296-70-0012■電車 JR常磐線で上野〜友部駅(特急70分)
    友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車

■タクシー 笠間駅から利用して5分(徒歩30分)

■高速バス 東京駅八重洲口から笠間行きを利用して90〜120分

■車 北関東自動車道・友部インターから10分
   常磐自動車道・岩間インターから20分、水戸インターから30分
   《駐車場》笠間芸術の森公園北駐車場をご利用ください。■無料バス 常磐線友部駅から陶芸美術館まで
   運行されています。
      
      午前中の友部駅発の時刻は、次のとおりです。
      9:46  10:44  11:46
      http://www.intio.or.jp/kasama/basujikokuhyou2.htm


●会場への生花は禁止されております。お送りいただいても
  お受け取りできませんのでご了承ください。

今回で「現代茨城の写真家たち」展は12回を迎える。干支で言えば、ちょうど一巡りした区切りの年である。写真展開催を目的として立ち上げられたこの会だが、さすがに12年もたつと、社会全体に発足当時とは違った大きな変化が現れた。
期待を抱いて迎えた21世紀だったが、蓋が開いたらまるでパンドラの箱。新世紀が始まった矢先の9.11同時テロをきっかけに、超大国の横暴がどす黒い戦争を引き起こし、世界中に悲しみと憎しみをまき散らした。日本国内でも、表現の自由を脅かす法律が出てくる、戦争を公言する政治家をマスコミが持て囃す、平和憲法がありながら、自衛隊の海外派兵を国会で認めるなど、まさに戦争前夜。
また、今夏も世界中で頻発した異常気象は、地球温暖化に起因するとの見方が強い。
物質文明が肥大する中で、多大な負荷が自然環境を大きく狂わせた。ここでも、温暖化防止京都議定書の発効を妨害、骨抜きにしようとする大国の強欲が目に余る。そのひずみは身近な所でも、巨大産廃処分場建設など、深刻な問題を次々に招いている。
戦争反対と危機的な環境問題は、今や一刻の猶予もない。
本来写真を職業とする我々は、こうした社会の動きに機敏に反応し、発信していかなければならないはずである。とはいえ、言うは易し、それをどのような形に仕上げていくかは、決して楽なことではない。
冒頭に述べたように、この会は写真展自体を目的としたものである。会員同士お互いの自主性を尊重し、拘束しないことを基本としてきた。それは多彩な内容を10年以上に亘って維持する大きな力となった反面、「社会における写真の使命」を打ち出すには力不足という感は否めない。
ともあれ、今回をひとつの区切りとして、この写真展が今後どの様に展開していけるのか、その途を探っていきたいと思う。皆様の忌憚のないご批評を頂ければ幸いである。

「現代茨城の写真家たち」展2003年実行委員長
 伊沢 正名

第12回「現代茨城の写真家たち」展

「現代茨城の写真家たち」展は、今回で12回を数える。第1回展は、1992年、茨城県つくば美術館で開催された。第10回展より茨城写真家協会が主催し、笠間市の茨城県陶芸美術館で開催されている。
茨城在住の、さまざまなジャンルのプロ写真家が集うこの写真展は、毎回、それぞれが、まさに今の仕事と言える鮮度の高い作品を発表してきた。しかも、それぞれが個展に匹敵するような作品群を、可能な限り撮りおろすことから、出展者数に合わせ、「〜の個展」とサブタイトルを謳ってきた。
コマーシャルから、報道、ネイチャー、スポーツなど、多岐にわたるジャンルのプロ写真家が一同に会する写真展は、全国的にも例が少なく、注目を集めている。
出展者は、毎回、選考委員会により選考されるが、一度出展すると、次回からは、本人の出展意志があれば出展できる資格を得る。自薦他薦を問わず、新人の参加を歓迎している。

「覗いてみれば華美」
伊沢 正名 Izawa Masana

カビ=黴は、病気を起こしたり物を腐らせる嫌われ者の代表格。しかし視点を変えてみれば、病気は弱ったり傷ついた生き物を取り除き、健康な生き物社会を維持する自然の摂理。腐るとは、死骸を分解して自然に還すこと。
我々人間は、上っ面の快・不快だけで物事の善悪を決めつけていないだろうか?ちょっと意識を変えれば、カビの世界もきっと華美に見えてくるはず‥‥
共同製作 陶:小峰尚 鉄:前川太佑


1950年4月5日生まれ
〒309-1347 西茨城郡岩瀬町冨谷1014
TEL&FAX.0296-75-2384
「透光(とうこう)」
稲田 浩男 Inada Hiroo

太陽を背にした順光で物を見ると、色も形も質感も、良く見えるし、とても見易い。
一方、視線の先に太陽がある、いわゆる逆光のときは、物は見難い。
しかし、逆光の光を透して物を見ると、時に物は順光では見えなかった質感や、感じられなかった色を、全く別の形で垣間見せてくれることがある。

日本大学芸術学部写真学科卒業
イナダ・スタジオ代表。専門は広告写真。陶芸好きが高じて笠間に居を移し、笠間では陶芸作品の撮影が中心。アマチュアカメラマンを対象としたレッスン分野でも活動中
(社)日本写真家協会会員、(社)日本広告写真家協会会員
〒309-1622 笠間市南吉原408-3
TEL.0296-72-0765
FAX.0296-72-6149

「3.22水府村和田」
海老原 豊 Ebihara Yutaka

朝8時までに和田に到着しないと
道路が封鎖されてしまう。
前日の夜、
「現場はとんでもないことになっている」
との知らせが届いた。
それまで祭りに関心がなかったが、
これは事件だな、と思った。

東京綜合写真専門学校卒。
ストリートフォトからデジタルイメージまで制作プロデュース。
写真集「写真大陸」、茨城大学非常勤講師(1998)
「現代日本の写真」ART BOX 2000
2002年より「グランイメージ」CD-ROM発売。現在19タイトル。
(株)アートゾーン
〒309-1634 笠間市福原2205
Tel.0296-74-2065
Fax.0296-74-4681
http://www.artzone.co.jp

「写真と陶版のコラボレーション」
岡田 建雄 Okada Tateo

今回で3作目、やればやるほど深みにはまり、思い通りにならないもどかしさを感じながらも制作意欲に燃えている。(と、思っている)
「写真はなぜ印画紙のみにプリントされるのか」の疑問から始まった・・・との藤井秀樹氏のFグラフィーに触発され、試行錯誤の後、私は陶版にたどり着いた。陶芸家の指導を受けながら、粘土こねからのスタートは「何とかは蛇に怖じず」で自己満足(不満足?)をしながら、制作を続けている。

1947年2月21日生まれ
日本大学芸術学部写真学科卒業
タテオ・フォトグラフィック・ハウス

「rainy」
オダギ 秀 Odagi Shu

何を見てももの悲しく、何を見てもいとおしく感じる時があります。
そこに降りかかる雨の滴は、冷たいけれどやさしさがあって、ただ何となく、何時までも眺め続けてしまいます。
雨の日が、好きです。

(社)日本写真家協会会員、(社)日本広告写真家協会会員
〒310-0021 水戸市南町2-1-58エコール・ド・ミト3F(株)オダギスタジオ内
TEL 029-225-2679
FAX 029-225-2282
http://www.odagi.co.jp

「街の陰影」
 高野経将 Takano Nobuyuki

此処はインド・ダージリン市。そう、紅茶で有名なあのダージリンです。
ヒマラヤへと続く標高2134メートルの尾根は「女王陛下の丘」と呼ばれ、イギリス人の避暑地として開発されました。
暑い陽射しの下、バスの発着場やバザール周辺では、ありとあらゆる臭いが砂ぼこりと一緒になって、人の群れに渦巻いて漂っていました。

〒300-1158 稲敷郡阿見町住吉2-5-65
TEL&FAX.029-842-4172

「North of 66°静寂の大地 北極圏」
土岐 帆 Toki Izuru

野生であるものを守ることは、やさしきものを守ることだ。
われわれが恐れる大自然はたぶん、自身の心臓の鼓動の中の一瞬の間。われわれが天の恵みによって生かされていることを教える静寂の空間。野生もまたおなじ恵みの下に存在している。テリー・テンペスト・ウィリアムズ


IZURU TOKI PHOTOGRAPHY
〒300-1525 北相馬郡藤代町桜ヶ丘1-32-3
TEL&FAX.0297-83-2347
http://members.aol.com/izurutoki/

「Passport to the Memories'03 /In Transit」
長屋 陽 Nagaya Yo

突き上げるような衝撃と逆噴射の轟音、そして急減速の見えない手が身体を座席から引き剥がそうとする。
空港ターミナルと機体を結ぶ連絡チューブを歩きながら、自身をリセットしていく。
通関を済ませ、自動ドアの反対側に出てから携帯電話の電源を入れる頃には、日本モードに切り替った自分が立っている。
"In Transit" には『乗継ぎ、通過点』という意味がある。仕事やプライベートで海外に出向く機会が多く、年度によっては日本にいる時間でさえ、旅行中という錯覚を憶える事もある。考えようによっては、毎日が時間軸上での"In Transit"なのである。

YO PHOTO WORKS INTERNATIONAL
〒310-0851 水戸市千波町2872-4 ホーユウパレス301
TEL&FAX.029-243-6301
携帯.070-5019-7655

「2003 Collection」
結城 文夫 Yuki Fumio

日々の生活の中で出会った事物を収集したもの、ですから「Collection」です。11月まで撮影は続きます。収集し終えるものもあれば、新しく収集するものもある。さて何が出てピリオドを打つのか、今は私にも分かりません……。

1992年「土のたくらみ」つくば美術館。1993年「闇の化石」つくば美術館。1994年「物の体」mono no tai つくば美術館。1995年「物の語ri」mono no katari つくば美術館。1996年現代美術家作品展「ラジオ体操編」古河市立街角美術館。1996年「棒式DNA」つくば美術館。1996年「棒式DNA part2」ひたちなか市ギャラリーサザ。1997年今日の水戸の美術展「十江風景考」水戸市立博物館。1997年「クロスする風景」つくば美術館。1999年「閑所旧跡」つくば美術館。2000年日本写真家協会創立50周年展The Heart of Japan「線」Bunkamura ザ・ミュージアム。2000年「新常陸風土記」つくば美術館。2001年「BLUE PRINT」茨城県陶芸美術館。2002年Paper Work Today「2002.03〜04Collection」WORKS GALLERY
(社)日本写真家協会会員
「P+」Photo Works
〒311-4145 水戸市双葉台4-27-4
TEL&FAX.029-252-8406
http://www1.linkclub.or.jp/ ̄yuyu/

「A DAY IN MY LIFE」
吉田 和正 Yoshida Kazumasa

For the eternal emotion
その人だけの物語があります。
ひとつ、ひとつの写真が、大切なストーリーをつなぐ記録にしたい。
感動が永遠であるために…

1965年 生まれ
1986年 東京工芸大学短期大学部卒
1991年「Silently」
1995年「Collection」
1996年「ANNIVERSARY」
2000〜2002年「現代茨城の写真家たち」
Yoshida photo studio
〒300-1233 牛久市栄町3-183
TEL.029-874-9808
FAX.029-872-0260
http://www.yoshida-st.com

「モンタージュ」
和久井 藤吉 Wakui Toukichi

道具としてのデジタル、その再確認、それが自分に対するテーマです。

ワクイフォトスタジオ
〒310-0851 水戸市千波町342-2
TEL&FAX.029-244-4151
「フワリ03」
渡部 仁 Watanabe Zin

長年、サーキットでモータースポーツを撮影してきた。それこそ時速300キロオーバーの世界を記録しつづけてきた。5年前ほどになるのだろうか。
鈴鹿で開催された「F1」レースの撮影許可、クレデンシャルが下りなくなったとき、もてぎで開催される熱気球大会を見学に出かけた。初日はカメラを持たずにただ見惚れるばかり。翌日カメラを持って出直した事は言うまでもない。
風に乗って「フワリフワリ」と漂う熱気球達の、一見優雅な姿に魅了され、一発でのめり込んでしまった。
人間が持っている「浮遊願望」。あまり時を気にせず、かといって熾烈に闘われる「競技大会」にレンズを向けつづけている。時速300キロの世界に対峙する世界かもしれない。

1943年8月生まれ
(社)日本写真家協会会員
ZIN SUPER PRODUCTION
〒300-1222 茨城県牛久市南5-17-11
TEL&FAX.029-873-9841
携帯.090-1888-7810